ファラオがキャロルの部屋を訪れると、少女は食事と入浴を済ませて椅子に座っていた。
何時もファラオは夜此処へ来て、少女を腕に抱いて夜の一時を褥で過ごす。小さな白い肢体に戯れかかり、少女の体を愛撫して
硬い蕾を綻ばせるように愛しむ。
勿論キャロルは歯を食いしばって耐えるだけだ。自分が我慢すれば、いつかセチが解放されると信じている。
それがまた王者の嗜虐心と、自分でも気付いていなかった嫉妬を煽る。
ゆっくり自分好みに染めてやろうと思っていたのに、この頃は褥で悶える肌を目にするたびに理性を抑えることに苦労する。
最後の一線を越えるのはキャロルが哀願するようになってからと思っていた。だが、我慢の限界はとうに過ぎていたようだ。
今日のことではっきりと判った。





「・・・・・肩の傷は大丈夫なの?」
「大事無い。お前がそのようなことを聞いてくれるとはな・・・」
「昼間怪我をしたのにイミルと打ち合いをしたからよ。あなたの心配をしたからじゃないわ。」
「・・・そうか。」
座ったままの唇に接吻し、褥に押し倒して覆い被さる。
唇を重ね、無理矢理開かせた隙間から舌を突き込んでゆっくりと歯列をたどる。上下の唇を舐め、緩んだ口内に侵入させた舌で
少女の舌を掬う。絡めて吸い上げ、自分の口内へ引き入れてしゃぶり、音を立てて唾液を飲み干す。
片手で肩紐を解いて、白いまろやかな双丘をむき出しにする。
唇を放し、白い顔を見つめながら頂に指を伸ばす。キャロルは瞳を閉じ、顔を背けて両の手で褥を握り締めている。
いつものことだ。私がその肢体を弄り、愛撫し、満足して放すまでお前は私を見ない。
私が自分の部屋に帰るまで、その目を開こうとしないのだ。だが。
「・・・・・今宵からはお前と共に眠る。」
「・・・・・出て行って。貴方と眠るなど真っ平よ。」
「聞けぬな・・・・言ったであろう?我慢できぬと。もう限界だと。」
「そう・・・・じゃあ私が出て行くわ。放して。」
「許さぬ。まだ事は終わっておらぬ。」
白い乳房にむしゃぶりつき、舐めながらもう一方の頂を摘み上げる。
「・・・・・っ・・・あっ・・・・・あっ・・・・・」
夜毎愛撫を受けた白い乳房がほんのりと色づき、薄紅色だった頂が赤く硬く勃ち上がる。音を立てて離すと淫らに濡れ光った。
この肌が私を知ってどんなに変わるか見たい。私に染まり、私を欲しがって泣くさまを見たい。
肩を抱き、片手を腰に滑らせると身を引きつらせた。胸に花弁を散らしながら滑らかな太腿を撫でる。
いつもは此処までだ。これ以上は自分の理性が保てなくなるのは分かっていた、だから無理矢理身を離した。
だが、今宵からは我慢せぬ。全て手に入れる。





シュルッと腰紐が解ける音がした。
キャロルが一瞬目を開こうとし、慌ててきつく瞑る。
はだけた胸から手を入れ、輝く肌を撫でながら、大きな熱い掌が下腹部へと下がってゆく。
夜着を払い、ファラオが身を起こす。
「綺麗だ・・・お前は美しい・・・」
キャロルは目を瞑り、唇を引き結んで顔を背けている。敷き布を掴み、膝を合わせて身を硬くしたまま身動きもせず横たわっている。
かすかに衣擦れの音がした。
「キャロル・・・私を見よ。」
思いがけない声に瞳が開く。ファラオが見下ろしていた。全てを脱いで。
その瞳は優しかった。紛れも無い恋する男の目だった。だがそれはキャロルにとって恐れだった。
咄嗟に跳ね起きようとする、肩を掴んでねじ伏せられる。
衣は全て剥ぎ取られ、最早全裸でキャロルは逞しい体躯の下に押さえ込まれた。
膝で太腿を開かれる。指が足の付け根に触れて、一番触れて欲しくないところに入ってくる。
「ああ・いや・いやっ・やめて・おねがいやめっ・あっ!?」
衝撃が走った。胸を愛撫されている時より、さらに痺れる様な。
びくんと腰が揺れる。何か,触られる度におかしくなるような部分が自分の体に有る。
「な・何?」
「女が感じるのは胸だけではないぞ。此処もだ。」
何度も突かれる。その度にもれる声は自分の声だとは信じられない。
「・・・・・それから此処もだ・・・・」
ぬるりと何かが入ってきた。明らかな違和感が自分の中にある。
「痛くは無いか?・・・・ああ・・・・こんな問いは偽善でしかないな・・・馬鹿なことだ。」
「あ・・・・・う・・・もうやめて・・・もう・・・」
指だ。ファラオの指がキャロルの中でゆっくり動いている。違和感は直ぐ快感に変わった。ファラオの指技はキャロルの中の女を呼び覚ます。
「あ・あ・やめ・やめ・・・ああ・ああ・う」
泉の入り口で蠢いていた指はゆっくり奥へ進んで来る。少しでもキャロルが顔を顰めると指は抜かれ、
労わるように先刻弄られた宝珠を愛撫される。
ゆっくり時間をかけて、男の指が二本、根元まで内部に入ってキャロルの喉から女の声が上がり始めた。
「う・・・うう・・うあ・・・・・はあ・あ・あ・・・ああ・ああ・あう・・・」
いつの間にか褥が濡れていた。キャロルの花園は泉から溢れた蜜で潤っている。
指が抜かれた。
そして耳元で告げられた言葉。
「お前が欲しい。」
衝撃に青い瞳が開いた。





「キャロル・・・・・お前が欲しい・・・全部欲しい・・・お前の望みは全てかなえるから・・・・・だから・・・・・」
「いやっ!・いや・いやっ!怖い・怖いの・やめてお願い・お願いだから・おねがいだから―――っ!」
鋼の腕で少女の必死の抵抗を封じ、無理矢理開かせた足の付け根に己自身を突きつける。
少女が恐怖の悲鳴を漏らして逃げようともがく。
「「・・・愛している・・・・・!」
押さえつけて一気に貫く。
重い衝撃。
一瞬遅れて、いきり立った男の物が貫いた股間から脳天まで鋭い痛みが突き抜けて、引き裂かれるような苦痛にキャロルは悲鳴を上げた。
「ひぃ・・・・・っ・・・!」
張り裂けんばかりに開かれた眦から水晶のような涙が零れ落ち、黄金の髪に吸い込まれてゆく。
肩の傷に指が食い込む。白い包帯に血がにじむ。それすら気付かなかった。
「「お前が・・・愛しいのだ・・・どうしても・・・ああ・・・・・キャロル・・・お前だけが・・・お前の全てが・・・」
「「い・・・や・・・っ・・・い・た・・・あ・・・いた・・・い・・・・・」
「キャロル・・・キャロル・・・・・愛している・・・愛している・・・・・」
「あ・・・あ・い・いや・・・・いたい・・・・いたい・いた・・・あ・あなた・・・・・なんか・・・あなたなんか・・・・・!」
後はお互いに声にならなかった。
呻き声を上げて男が動き始める。
焼け付くような苦痛に、少女が身を捩る。
男はひたすら少女の名を呼んで白い肢体を抱いた。理性など、とっくにに何処かへ吹き飛ばしていた。
少女は自分の身の上に起こった荒々しい行為になす術もなく、痛みに呻き声を上げながら虚空を見つめていた。
恐怖と屈辱の一時が過ぎ、絶望の瞬間が来る。
男が歯を食いしばる。腰の動きが早くなる。
少女が拒絶の悲鳴を上げる。
「いやっ!いたい・いたいっ!いやっ・それだけ・は・・・お願い・それだけは・・・・・っ・いや――――っ!!」
ファラオが総身を震わせ、全てを白い肢体に注ぎ込む。
事実を突きつけられて、途絶えた悲鳴の変わりに、再び涙が転がり落ちた。
キャロルは全てを奪われ、ファラオの愛を受けた。
全てが終わってしまった。
もう元へは戻れない。





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